8月8日…南海トラフ地震臨時情報が発表される事態になり、準備をしておいた避難用荷物を急いで確認しました。
特にこの時期、夏休みで計画をたてて楽しみにしている人達も多いですよね。一週間は防災対応をしてください!とのことで、落ち着かない日が続きそうです…。
災害はいつ来るのかなんて、当然ですがわかりません。
今年の年明け……令和6年1月1日に発生した能登半島地震は本当に辛いものでした。半年が経った今でも倒壊した建物が多く残されて、課題は多いと聞きます。1日でも早く復旧・復興ができますように…。
能登半島地震が起きて…今できる事は何だろう?と、我が家の地震対策について真剣に取り組む事になりました。
「そこまでしなくても…」「いざやるとなっても重労働だし、お金もかかることだし…」と、心配をしても今が大丈夫だから…と本気で向き合えていませんでした。
妹がこの問題を真剣に考え、指摘してくれたおかげで、家族で話し合うことができました。
山の土砂崩れ対策について
家のすぐ裏には山があり、ハザードマップ上ではかなりグレーゾーンな場所となっている為、前々から不安を抱えていました。
裏山は竹が生えている為、春にタケノコ掘りをしながら木の管理もしていたのですが、すぐに草木が伸びてしまいます。
小さい頃は「トトロの森みたい!!」と探検気分ウキウキでした。タヌキやヘビ、サルやカモシカに遭遇したりとだいぶ強烈な記憶もありますが…。
タケノコ探しは楽しかったのですが、「昔からおばあちゃんたち…森の管理って大変だったんだなぁ…」としみじみ(汗)
ここは…ドコ??
(伸びたい放題で見覚えの無い景色)
1年ぶりに登ると地面が見えないほど茂ってしまい、汗だくになりながら切って進む状態でした。
擁壁の工事を検討
擁壁の場合は、県や市町村で補助が出ることもあると聞いたので市役所を訪ねてきました。
※擁壁とは、側面の土が崩れるのを防ぐために設置される壁状の物です。
まずどこに行けばよいかも分からなかった為、総合案内所へこんにちは。
私の曖昧な説明でしたが、「でしたら○○課へ…」とすぐに教えてくれました。(汗)
擁壁の補助サービス?家の裏の土砂崩れ対策の事で相談を…
(ドキドキ)
担当の窓口にて、家の裏が土砂崩れの不安があるので擁壁など、補助サービスが使えるのかを尋ねてみました。
ハザードマップも見ながら、山と家の位置・周りの住宅の有無なども確認してもらい、対象となる場所にあるのが我が家のみの(他の住宅が無い)為、対象外…とのことでした。
もしも対象だったとしても、本当に工事をするのかはきっと悩むところだったと思います。
これはこれで、確認ができたので良かったです。
引っ越しを検討
引っ越しには多くのメリットとデメリットがありますが、土砂災害のリスクが高い地域から、安全な場所への引っ越しは、生命や財産を守るためにも重要です。
そこまで田舎なわけでは無いのですが、静岡市・浜松市への引っ越しも検討していました。
メリットとして、障害のある兄にとっても利用できるサービスや施設がたくさんあること。
鉄道やバスなどの公共交通機関が充実していることも理由の一つです。電車やバスを使えれば、車が無くても生活がしやすくなります。
デメリットとっしては、引っ越しに費用が掛かること。片付け・準備にも気力や体力が必要なこと。都市部では家賃や物価が高くなることが多く、生活費が増加する可能性があることです。
さらに我が家の場合は大型犬も一頭いるので、やはりペットOKの物件を探すことは難しかったです…。
難易度が高い…!
倒れそうな家具の固定・変更
家具の固定
高い位置に物を置かない・滑り止めを設置する等…できる対策はやっていたつもりですが、まだ固定できない大型家具が多い状況でした。
L字型金具
家具を固定するための金属製の部品で、その名の通りL字の形をしています。家具の大きさや重量に合った適切なサイズと強度のL字型金具があります。
家具固定用突っ張り棒
家具と天井の間に設置することで家具の転倒を防ぐ道具です。特に地震などの揺れに対して効果的です。
耐震マット・ジェルなどの滑り止め
地震による振動で家具や電化製品が滑って動いたり倒れたりするのを防ぐためのアイテムです。
リサイクル・買い替えをする
この先、引っ越すことも考えると、大きな物も何とかしなければということで、ピアノはリサイクルへ、大きな仏壇は壁掛けタイプに替えることにしました。
どちらも高価なものだったこと、思い出もあったことで決意するまでにとても時間はかかりました。
この時、出張買取サービスも利用して仏壇、家具を引き取ってもらえないかと試みたのですが、この時依頼した業者さん…。家具よりも自転車や貴金属を重視されていたので残念ながら見積もりだけで終了。HPでは「使い古しの家具なども引き取ります…」とあったのですが、現実はそう甘くないですね。
家具や仏壇は、車で運べる場所に処分してくれるごみ処理場もありましたが、ケガをしたり腰を痛めては大ごとなので、宅配業者さんに依頼をしました。テキパキと梱包をしてあっという間に持って行ってくれました。
さすがプロです…!
ピアノも複数の買取業者さんに見積もりを依頼して検討し、1つの会社に頼みました。
ピアノに記載されている型番や傷の有無などを、サイトの申し込みページから入力をして見積もり依頼ができるのでとても簡単でした。
正直あの重たいピアノを運ぶのは大事だな…と思っていたのですが、トラックを窓のすぐ側まで近づけて、短時間で運搬終了。
さすがプロです…!
緊急時の避難先・連絡手段
避難先の確認は、家族と合流するためにも大切です。家族がそろっていない時に地震が起きた時…、携帯が使えずに連絡が取れないという場合もあります。
私も現在利用中のソフトバンクで災害用伝言板も活用できるので、時々使い方を確認しています。
災害時に大勢の人が携帯を利用して、音声発信が集中しすぎても、伝えたい相手にメッセージが送れます。
使い方を確認したり、テストをしてみるのも大事ですね。
また、災害伝言ダイヤル171も覚えておくと良いです。WEB171もあります。
※災害用伝言ダイヤル(171)は、被災地の方などの電話番号および携帯電話等の番号を案内に従って入力して、安否等の情報を音声情報として蓄積し、録音・再生できるサービスです。
非常用持ち出し袋の確認
非常用持ち出し袋は、災害や緊急時にすぐに持ち出せるように、水・非常食・衣類・応急手当用品などをまとめたバッグです。
備えておくことで安心感を得ることができ、冷静に行動しやすくなります。
特に家族…子供や高齢者、ペットなど、特別なケアが必要な家族がいる場合は、それぞれの必要に応じた物品を揃えておくことが重要です。
いざという時は避難が最優先!
冷静に必要な物を集めることはできないよね。
用意したからOK!……と思ったらアレ??
服が冬服のままだし、賞味期限が近い食品も!?
今夏ですよ~??
定期的にチェックも忘れずに!
非常持ち出し袋に含めるべき基本的な物品
- 飲料水: 最低でも3日分(1日1人あたり3Lを考えて)
- 非常食: 缶詰、レトルト食品、乾パンなどの保存食
- 衣類: 予備の衣類、下着、靴下
- 応急手当用品: 絆創膏、包帯、消毒液、常備薬
- 防寒具: 毛布やアルミシート
- 照明: 懐中電灯、予備の電池
- 通信手段: 携帯電話の充電器(携帯バッテリー)、ラジオ
- 重要書類のコピー: 身分証明書、保険証、通帳のコピーなど
- 現金: 小銭も含めて
- 衛生用品: ウェットティッシュ、マスク、消毒ジェル、トイレットペーパー
- その他: 笛(助けを呼ぶため)、メモ帳と筆記用具、布ガムテープ、軍手、ハンディ扇風機
- 簡易トイレ
この他にも服用している薬だったり、女性なら生理用品、赤ちゃんにはミルクや紙おむつも必要になります。
コンパクトにまとめようとしてもなかなかの荷物にはなってしまうので、乗せれるものは車のトランクに入れたり、玄関の近くに置いておくなど、どこに用意をしておくか、実際に置いてみることも大事です。
また、身を守るためにヘルメットや防災クッションもあると安心です。自転車用・オートバイ用のヘルメットでも代用はできますが、手元に無い場合には厚手の帽子やバッグ等で代用することも。
まとめ
大雨や台風等、気象情報から予測できることもありますが、予測できない災害は多いです。備えをしておくことで心に余裕はできますが、それ以上に大変な事態が起こることもありえます。
特に土砂崩れの対策については個人では難しい問題になってきますが、我が家の場合は様子見(現状維持)となりました。
今すぐには無理でも引っ越しを考えて家の片付けを進めたり、家具や思い出の品を手放したりもしました。
決断するのに悩むこともたくさんありましたが「こんな方法は?」「こうすればどうか?」…といろんな案が出ることで良い方向に進みました。